福岡地裁は１０日、女性に精神安定剤入りの飲料を飲ませて意識を失わせ暴行したとして、
準強カンや準強制わいせつなどの罪に問われた元福岡市職員、村田塁被告（２３）＝福岡県宗像市＝に懲役１０年（求刑懲役１２年）の判決を言い渡した。

　判決理由で岡部豪裁判長は、精神安定剤入り水溶液を常に持ち歩いていた点を挙げ、
「計画性や常習性があり悪質。通常の用量を大きく超えて服用させ、被害者に意識障害や記憶の欠落をもたらした。反省も深まっていない」と判断した。
　岡部裁判長は判決言い渡し後、「あなたの性癖や嗜好は犯罪そのものだ。その意味を深く考えてほしい」と厳しい口調で諭した。

　判決によると、大学生だった平成２６年６月から市職員に採用された後の２７年５月にかけて、当時交際していた女性ら５人に、精神安定剤を溶かした液体を飲料に混入させて投与。
意識を喪失させ、うち４人に暴行したりわいせつな行為をしたりした。

　福岡市は２７年７月、村田被告を免職にした。

http://www.sankei.com/smp/west/news/160210/wst1602100069-s.html